KATOKOA mamoru

青と黒のしま模様の美しさにうっとり。Blue Bee、幸せを呼ぶ青いハチとも呼ばれているルリモンハナバチは、独特な習性があります。他種のミツバチの巣にこっそりと卵を産んで、子育てまで任せてしまう労働寄生ハナバチなのです。
日本以外では中国、台湾、東南アジアなどに分布しますが、個体数は少ないよう。京都府など一部の県でレッドリストの対象となっています。

エトピリカのくちばしが取れちゃった！安心してください、繁殖期が終わると外れてしまうのです。美しいだけでなく、実用的な一面もあります。くちばしにトゲが付いていて一度にたくさんの獲物を捕まえることができるのです。

水域にとどまるベニザケは、「ヒメマス」と呼ばれています。日本では天然のベニザケが継続的に遡上する川はないけれど、一生を湖で過ごすヒメマスは、浅瀬に遡上して卵を産みます。産卵場所に来ると、体は真っ赤、頭は緑に変わり、とても綺麗です。

「海のギャング」と呼ばれるだけに、その被害はすさまじいです。しかし、時に行われるその駆除がトドの数を減らす原因になっています。

漁業被害を防ぐことと、トドの保護。どちらも大切だからこそ共存の難しさを考えさせられます。

剥製さえも世界で10体ほどしか残っていないニホンアシカ。1975年以降、目撃情報はほとんどありません。絶滅危惧の原因は、人間による乱獲といわれています。私たちの行動一つ一つに責任を持たなければなりませんね。

対馬にしか生息しないツシマテンは、国の天然記念物に指定されています。夏毛は全身茶色っぽく、冬毛は頭が灰白色になることから、「ワタボウシカブリ」とも呼ばれています。さて、ご覧になって夏毛か、冬毛かわかりますか？

日本で唯一の在来種。開発による環境の悪化、外来種ザリガニによる捕食と感染症によって、絶滅の危機に瀕しています。よく見る他種のザリガニと比べて、小柄でハサミに丸みがあり、甲羅もなめらかです。もし見かけたらそっと応援したくなります。

ヤマシシ(沖縄本島)、ウムザ(石垣島)、カマイ(西表島)は、すべて方言で「リュウキュウイノシシ」を意味しています。体重は本土のイノシシの半分。牙も小さく、顔から突き出ていません。キャシャでかわいいイノシシです。

白い胴体に赤い頭の色合いが、日本をイメージさせるタンチョウ(丹頂)。名前の由来でもある、その赤い頭は、実は羽根が生えていません！頭皮から見える血管の色が赤く見えています。
世界の総個体数は3,000羽前後とされ、その半数以上が北海道東部を中心に生息しています。

ライチョウの足を見てみてください。ツンドラ地域や高山帯でもへっちゃら！とても温かそうです。「長い毛を持ったウサギのような足」を意味する学名にも納得です。