The History of LANVIN
歴史そのものがコンセプトです
時を重ね、つねに新しいスピリットを加えながら、そのエレガンスの領域を広げてきたランバン。それは20世紀という、人が限りなく「個」として表現にこだわった時代、そして新たな世紀を歩み始めた今日の「ファッション」を築き上げてきた、偉大なクチュールブランドと言えるでしょう。
1889年、ベルエポックまっただ中のパリ、フォーブル・サントレノ22番地にオープンした小さな帽子のアトリエ。ランバンの輝かしい物語は、ここから始まります。美への情熱とインスピレーションにあふれたジャンヌ・ランバン。女性としての魅力と豊かな愛情は、クリエイティブな仕事にも、母としてのやさしさにも通い、すべてを調和させたのです。そのあふれる才能は、シンプルで洗練された帽子から、愛娘マルグリットのために心こめて作った子供服、婦人服、紳士服、さらには空間の装飾から香まで、限りない広がりで人々を刺激しました。
1926年、ジャンヌはレジオン・ド・ヌール十字勲章を授けられますが、これは当時の女性としては画期的な出来事でした。
その人を語るエレガントなスタイルは、ただ身に着けるものだけでなく、あらゆるシーンに通っているべきもの。今日では当たり前ともいえるファッションへの意識を、香り高い美酒を熟成させるように育んできた歩み。これこそが、ランバンの誇りであり、つねに新しい提案を生み出すパワーの源でもあるのです。
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